無料でHDDをSSDにクローンしたい

#2024/11/24

MicrosoftはWindowsをコンパクトなOSにする気ゼロみたいなので、当たり前のようにSSDを要求してきます。2023年までであれば、HDDをSSDにクローン化するソフトが無料で使用する事が出来ました。

ですが、2024年になり、多くのクローン化ソフトが有料になりました。

しかし、2024年11月時点でもHDDをSSDに無料でクローン化出来ます。但し少々知識が必要になります。

ある程度スキルのある方であれば、以下の説明で十分かもしれません。

なお、私は安全の為に、クローン化する前に、WindowsがインストールされているHDDを同じ容量のHDDを用意してクローン化を利用してバックアップを取得しています。この辺りはご自由に判断してください。申し訳ありませんが失敗しても責任は取りません

【必要な製品】

・USBメモリ1個~2個(2個あった方が良いですサイズは32Gで十分です)
・USB接続でSSDが接続できる変換ケーブル(必要な場合)
・現在使用しているHDDと同じ以上の容量があるHDD(スペック不問)
・使用可能なWindows

WindowsがインストールされているHDDのディスク容量とSSDのディスク容量が同じではれば全く問題ありませんが、ほとんどの場合SSDの方が容量が少ないと思います。SSDの容量がクローン元のHDDよりも少ない容量でも以下の手順でクローン化出来ます。しかも無料です。変な広告も表示されません。

この際に気にする必要があるのはデータサイズです。ディスク容量ではありません。500GBのHDDを使用しているが、実際には220GBしか使用していなかった場合には、256GBのSSDにクローン化可能です。実際の使用量以上のSSDであればクローン化出来ます。根本的に使用量より小さい容量のSSDにクローン化するのは若干ハードルが高いです。
また、SSD化する前に、OSや重要なアプリをCドライブにインストールしておき、それ以外のアプリや資料などは、クローン化後にHDDに保存する事で、高価なSSDを上手に使う事も出来ます。

【前提情報】

  • クローン元は1TBのHDDです。1TBをほぼ全てCドライブとして使用しています。(実際にはほとんど使用されていない)
  • CドライブにはWindowsがインストールされています。
  • M.2スロットがあり、NVMeSSD 500GBを使用します。

【クローン元のHDDのバックアップ】

100%成功する事自身のない方や、バックアップ用のストレージを用意出来ない場合にはこの章は読み飛ばして頂いて構いません。

①クローン前のHDDをバックアップを取ります。必須ではありませんが、失敗する自信がない人は読み飛ばして下さい。

②「Clonezilla」を使用してHDDのバックアップとSSDへクローンを行います。

③以下のサイトで「Clonezilla」をダウンロードします。

Clonezilla - Downloads

④「③」の操作を以下のような画面が表示されます。赤線で囲まれた場所をクリックしてください。

⑤「④」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。赤線で囲まれた場所を「ISO」に変更して「Download」ボタンをクリックするとISOファイルがダウンロードできます。

⑥「Rufus」を以下のサイトからダウンロードしてください。

Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
Rufus: Create bootable USB drives the easy way

⑦「Rufus」を使用して「⑤」でダウンロードしたISOファイルを起動用USBメモリを作成します。

⑧「⑥」でダウンロードしたファイルをインストールして実行すると以下のような画面が表示されます。赤線で囲まれた場所をクリックして「⑤」でダウンロードしたISOファイルを選択して「スタート」ボタンをクリックします。その後幾つか画面が表示されますが全てそのまま「YES」や「OK」で問題ありません。

⑨「⑧」で作成したUSBメモリを使用してPCを起動してください。USBメモリからOSを起動するやり方は、使用しているPCにより異なります。その為詳しく説明出来ません。DELLの場合は、PCが起動する際に「F2」キーを連打します。HPは「F9」連打です。その辺りを調べるのはネットで「XX BIOS 起動 キー」(XXはメーカー名です)で検索すると出てきます。

⑩ではHDDをバックアップを取得しようと思います。以下のようなSATAのHDDをUSBに変換する機器があります。2,000円程度でAmazonで販売されています。高額ではありませんがあると便利です。可能な限りこの様な機器を用意してください。

⑪バックアップ用に1TBのHDDを用意しました。サイズは基本的にクローンさせたいHDDの容量と同じか大きければなんでもOKです。但し、コピー元のHDDが2.5インチの場合には、バックアップ用のHDDも2.5インチのHDDを用意してください。
ノートPCであれば、HDDはだいたい2.5インチです。デスクトップPCは稀に2.5インチのHDDを使用しているのでマニュアルや公式HPなどを見て確認してください。

え?1TBのHDDと言えども高い?Amazonで整備品という名の中古が販売しています。稀に使えない物もありますが、1回ぐらいは大体使えます。

⑫SATAのHDDをUSB変換して接続します。勿論ですが、SATAポートが余っているPCであればわざわざこのような行為する必要ありません。今回使用しているPCには、SATAポートが1つ残っていますがメンドクサイのでUSB-SATAケーブルを使用します。多くのノートPCやデスクトップPCでは余分なSATAポートは有りません。

⑬っという事で、「Clonezilla」をインストールしたUSBメモリから起動しようと思いますのでUEFIのBoot画面を表示させます。画面はHP製の画面になります。
色々と表示されていますが、今回「KIOXIA」のUSBメモリを使用しています。なので、「UEFI-KIOXIA~」で始まるデバイスを選択してください。

⑭「⑬」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。画面をキャプチャすれば良かったと後で気が付きました。スミマセン。2度目の人生の時には間違いを犯さないようにしたいと思います。この画面で一番上にある「Clonezilla live(VGA 800×600)」を選択してください。

⑮「⑭」の操作して暫くすると以下のような画面が表示されます英語でも日本語でも大差ないと思いますが、日本語を選択してください。

⑯「⑮」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。キーボードの設定ですが、デフォルトで設定されている「keep」を選択してください。

⑰「⑯」の操作を行うと以下の画面が表示されます。「Clonezilla」を使用しますので「Start Clonezilla~」を選択してください。

⑱「⑰」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。HDDをHDDにバックアップするので「device – device」を選択してください。

⑲「⑱」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。初心者モードはバックアップ先のHDDが同じか大きい場合しか使用できませんので、エキスパートモードを使用しましょう。HDDをバックアップするのにエキスパートモードである必要はありませんが、使い方に慣れるようにして下さい。

⑳「⑲」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。ローカルディスクをローカルディスクに複製するので「disk to local disk」を選択してください。

㉑「⑳」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。この時表示されているのは、「Clonezilla」が認識しているデバイス(HDDやSSD)です。今回は「sda」として使用されている「WDのHDD」を「sdb」として認識されているTOSHIBAにコピーしますのでコピー元は「sda」です。
これは使用しているHDDのメーカーなどを見て判断してください。「USB-SATA」を使用して接続しているHDDには「USB」という文字がどこかに入っているので区別しやすいと思います。

基本的にデフォルトで使用しているHDDはだいたい「sda」です。Linuxでは見つけたデバイスから名前を付けます。「a」は一番最初に認識されたデバイスの事です。また、M.2デバイスは「sd~」のような名前で認識されません。

㉒「㉑」の操作を行うと、以下のような画面が表示されます。今度はコピー先のデバイスを選択するので「sdb」のHDDを選択します。

㉓「㉒」の操作を行うと、以下のような画面が表示されます。今回バックアップ先のHDDとバックアップ元のHDDの容量が同じ場合には、ここでは何も設定変更する必要はありません。

㉔「㉓」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。この画面は何も設定変更せずに次の画面へ移動してください。

㉕「㉔」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。
コピー元とコピー先のHDDの容量が同じ場合にはこの画面と同じようにして下さい。
もしコピー先のHDDの容量が大きい場合には、「-k1」の適切にパーティションテーブルを作成を選択してください。

㉖「㉕」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。この画面で「Enter」キーを押してください。

㉗「㉖」の操作を行うと何度も何度もコピー先が上書きされて後戻りできない旨のメッセージが表示されます。間違いない場合には全て「y」を選択してください。

㉘「㉗」の操作を行うと「Clonezilla」によりHDDをクローン化します。

【重要】
・たまにコピーミスします。もう一度実行するとコピーミスせずにクローン化出来る場合があります。
・コピーミスする時、コピー元のファイルシステムにエラーがある場合があります。

『ファイルシステムって何?』っていう人がいると思います。
『ファイルシステム」とはHDDやSSDなどの記憶媒体をどのようなルールでデータを書き込んでいるかを定義しているルールと覚えて差し支えないと思います。実際にはこの認識は間違いですが、それを言い出すと趣旨が変わってしまいますのでカットします。

で、ファイルシステムにエラーが出た場合には、Windowsを起動して「システムツール」でコマンドプロンプトを管理者権限で起動してください。この手順を説明する事が大変なので、サクッと説明します。

Win10だとスタートメニューの中に「Windowsシステムツール」というメニューがあるのでクリックすると「コマンドプロンプト」という項目があるので、このコマンドプロンプトを右クリックするとメニューが表示されます。このメニューの中に「その他」がありますので選択してください。

Win11だと「全てのアプリ」の中に「Windowsツール」という項目があるので選択すると色々なプログラムがある中に「コマンドプロンプト」がありますので、同様に右クリックするとメニューが表示されます。このメニューの中に「その他」という項目がありますので選択してください。(すみません。Win11のスクリーンショット取って来るのがメンドクサイので乗せません)

そのような操作を行うと「管理者として実行」がありますので選択します。以下のような画面が表示されたら「はい」を選択します。

すると以下のような画面が表示されます。この画面で以下のコマンドを入力して「Enter」キーを押してください。このコマンドでCドライブのファイルシステムをチェックして自動的に修復させることが出来ます。但し、CドライブはWindowsが使用しているのでWindowsga動作中には全てチェック出来ないので、PCが起動時にWindowsが起動する前にファイルシステムをチェックしてくれます。

入力するコマンド:chkdsk c: /f

以上の操作を行うと以下のような事を言ってきます。一度再起動しないとファイルシステムの整合性をチェック出来ないので再起動してください。その時チェックしますって事なので「y」を選択してWindowsを再起動してください。

㉙「㉘」の操作を行うと、ファイルシステムが修復されているとおもいますので、⑬に戻ってもう一度HDDのバックアップを取得してください。バックアップ先のHDDが同じ容量以上ある場合にエラーがでる時はだいたいこの操作で治ります。

㉚コピーが完了すると以下のような画面が表示されます。失敗するときには「fail」と赤い文字が表示されます。成功すると「Cloned successfully」とでます。しかしホコリがたっぷり画面に付いてますね。掃除しておけばよかった(*ノωノ)

㉛「㉚」の後色々と処理がされ以下の画面が表示されたら「Enter」キーを押してください。

㉜「㉛」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。ここで「電源OFF」を選択します。

㉝「⑬」から「㉜」までの操作で、現在使用しているHDDのバックアップが作成できました。もしSSDへのクローン化が失敗してもバックアップがあるのでPCが使用出来なくなることはありません。その為のバックアップです。

㉞そうしましたらクローン化を行うPCで使用しているHDDを外します。使用している機種によりやり方が違うので具体的に説明できないのですが、有名メーカー品のPCだったらだいたい交換方法がネットにあります。ポイントは、現在まで使用していたHDDを取り外す事です。「⑬」~「㉜」までの操作で出来たバックアップ用に制作したHDDを使用してSSDにクローン化の作業を行います。それは、今まで使用していた実績のあるHDDを破壊したら元も子もないからです

㉟「㉞」の操作でHDDを外したら大事に安全な場所に置いておいてください。後で解らなくならないようにポストイットなどでメモした方が良いかもしれません。

㊱「㉟」の後に、クローン化したHDDをPCに接続してください。

【パーティーションのリサイズ】

「Gparted Live」というソフトを使用して、WindowsがインストールされているHDDのパーティーションサイズを変更して購入したSSDの容量に収まるように変更します。なお、HDDのパーティーションサイズをSSDの容量と同じサイズにすると、Windowsの回復パーティーションが作れなくなりますので、

Windowsがインストールされているパーティーション+20G≒SSDの容量

ぐらいにします。なお、500GのSSDを購入しても500Gまるまるデータ容量として使用出来ませんのでその辺りも考慮した値にしています。500GのSSDだったらだいたいWindowsがインストールされているパーティーションを460Gぐらいにすれば大丈夫です。256GのSSDだったら220Gぐらいにすれば大丈夫だと思います。

なお、最近のMicrosoftは腐ってて回復パーティーションが1G以下だとWindows Updateが失敗するようなアップデートがあります。デフォルトでWindowsをインストールしても回復パーティションを1Gで作成しないのに、1G以上ないとインストール出来ないWindows Update を作るとはマジで意味解らん。Microsoftの公式では10Gぐらいあった方が良いと記載されていますが、1.5G~2G程度あれば問題ないと思います。

では、SSDに収まるようにCドライブのパーティーションサイズを変更します。

①「Gparted」というLinux上で動作するパーティーションをリサイズするソフトを使用します。潰しても問題ないUSBメモリに「Gparted Live」をセットアップします。

②「Gparted Live」は以下のURLからダウンロードできます。

GParted -- A free application for graphically managing disk device partitions

以下のような画面が表示されますので、赤線で囲まれた場所にある「download」を選択します。

③「②」の操作を行うと、以下のような画面が表示されます。赤線で囲まれた場所にあるISOファイルをクリックするとダウンロードが始まります。64bitなので「amd64」の方をダウンロードしてください。

④ダウンロードしたらデータが全て消えても問題の無いUSBメモリを用意します。

⑤どのアプリでも良いのですが「Rufus」を以下のサイトからダウンロードしてください。

Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
Rufus: Create bootable USB drives the easy way

⑥「Rufus」を使用して「③」でダウンロードしたISOファイルを起動用USBメモリを作成します。

⑦「⑥」でダウンロードしたファイルをインストールして実行すると以下のような画面が表示されます。赤線で囲まれた場所をクリックして「③」でダウンロードしたISOファイルを選択して「スタート」ボタンをクリックします。その後幾つか画面が表示されますが全てそのまま「YES」や「OK」で問題ありません。

⑧「⑦」で作成したUSBメモリを使用してPCを起動してください。USBメモリから起動するやり方は、使用しているPCにより異なります。DELLの場合は、PCが起動する際に「F2」キーを連打します。HPは「F9」連打です。その辺りを調べるのは「XX BIOS 起動 キー」で検索すると出てきます。

⑨「Gparted Live」がインストールされたUSBメモリを使用してPCを起動すると以下のような画面が表示されます。一番上を選択している状態で「Enter」キーを押します。

⑩「⑨」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。デフォルトで選択されている「Don’t touch keymap」のままで「Enter」キーを押します。

⑪「⑩」の操作を行うと以下の画面が表示されています。あれれ~夜空の壁紙を使用しているのかな?(´;ω;`)次やる時は画面のホコリ綺麗にするので許してください。
この画面で使用する言語を選択します。「15」にJapanがありますので「15」と入力して「Enter」キーを押してください。

⑫「⑪」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。「0」を選ぶとGUIで操作が出来るので「0」を選択してください。

⑬「⑫」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。表示されている内容は、現在接続されているHDDがどのようなパーティーション更生になっているかを示しています。

⑭簡単に説明します。黄色線で囲まれた場所に「ntfs windows」と記載されていると思います。「ntfs」とはWindowsが使用するファイルシステムです。

「Windows」とは、Windowsを起動した際に、エクスプローラーでCドライブを表示させた時についている赤線で囲まれた場所に表示されている文字の事です。

⑮赤線で囲まれた場所がWindowsで、「Windows」という名称で割り当てられていた領域という事です。今回この領域に930GBも割り当てられているのでガッツリと削ります。

⑯対象となる領域をマウスで右クリックして表示されるメニューの中から「リザイズ」を選択してください。

⑰「⑯」の操作を行うと以下のようなウインドウが表示されます。それぞれの項目は以下のような意味になっています。要は赤線の数字を変更してSSDに入るサイズにします。パーティーションサイズを小さくする際、だいたい以下の範囲になるようにして下さい。
ブルー線:最小サイズ(対象のパーティーションは最小サイズよりも小さくする事は出来ません)
赤線  :パーティションサイズ(今回この領域のサイズを変更します)
緑線  :単位

⑱「⑰」の操作を行いパーティションサイズを「952686」を「471040」に変更してます。今回の画面ではWindowsが1TBのHDDを使用してそのほぼ全てをCドライブとして使用していました。それを500GBのSSDにクローン化します。その為、パーティションサイズを460GBに変更します。変更後の値を設定したら、赤線で囲まれた場所にある「リサイズ」ボタンをクリックします。

⑲「⑱」の操作を行うと以下のような画面になります。「⑯」の画面と見比べて頂ければ解りやすいと思います。赤線で囲まれた場所が小さくなり、黄色線で囲まれた「未割り当て」という領域が出来ています。また、紫色線で囲まれた場所にも「未割り当て」という領域が出来ます。もともと「952686」あった領域を「471040」に変更した事で、何も使用されていない領域が出来ました。

⑳ではこの設定をHDDに適用します。赤線で囲まれた場所に緑のチェックマークがありますのでクリックしてください。

㉑「⑳」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。実行する場合には「Apply」をクリックします。

㉒「㉑」の操作を行うとHDDが指定したパーティーションサイズに変更されます。

㉓全ての処理が終了すると、以下のような画面が表示されます。「close」ボタンをクリックしてください。

㉔そうしましたら「Gparted」を終了します。メニューバーにある「Gparted」を選択して表示されたメニューの中から「Quit」を選択してください。

㉕「㉔」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。「Gparted」はもう使用しないので、ブルー線で囲まれた場所にある「Exit」ボタンをクリックしてください。

㉖「㉕」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。「shutdown」(電源停止)を選んでください。「Reboot」(再起動)でも構いません。

㉗以上の操作で、クローン元のHDDをSSDにクローン出来るようにパーティションサイズを変更しました。

【HDDからSSDへのクローニング】

①やっとHDDをSSDにクローン化します。だいたいは【クローン元のHDDバックアップ】で行った手順と同じです。但し、今回は、SSDへクローニングになります。但し、M.2スロットを使用したSSDにクローン化する場合注意点があります。

【注意事項】
「Clonezilla」を使用してクローン化しますが、「Clonezilla」はLinuxというOSです。その為、UEFIを起動させてSATAをAHCHモードにして下さい。LinuxはAHCIに変更しないとM.2スロットを認識できません。
また、HDDからSSDにクローン化が完了したら必ず、UEFIを起動させてSATAをRAIDモードに戻してください。WindowsはSATAがRAIDモードでなければ正常に起動出来ません。UEFIでRAIDに戻さないとブルー画面が出てシステムファイルが破損しているという画面が表示されます。

②以降の操作は「クローン元のHDDのバックアップ」で行った操作とほぼ同じです。画面を移動させると見にくいと思いましたのでコピーしてます。

③っという事で、USBメモリにインストールした「Clonezilla」から起動しようと思いますのでUEFIのBoot画面を表示させます。画面はHP製の画面になります。
色々と表示されていますが、今回「KIOXIA」のUSBメモリを使用しています。なので、「UEFI-KIOXIA~」で始まるデバイスを選択してUSBメモリからシステムを起動させます。

④「③」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。画面をキャプチャすれば良かったと後で気が付きました。スミマセン。2度目の人生の時には間違いを犯さないようにしたいと思います。この画面で一番上にある「Clonezilla live(VGA 800×600)」を選択してください。

⑤「④」の操作して暫くすると以下のような画面が表示されます英語でも日本語でも大差ないと思いますが、日本語を選択してください。

⑥「⑤」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。キーボードの設定ですが、デフォルトで設定されている「keep」を選択してください。

⑦「⑥」の操作を行うと以下の画面が表示されます。「Clonezilla」を起動しますので「Start Clonezilla~」を選択してください。

⑧「⑦」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。HDDをHDDにバックアップするので「device – device」を選択してください。

⑨「⑧」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。必ずエキスパートモードを選択してください。

⑩「⑨」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。ローカルディスクをローカルディスクに複製するので「disk to local disk」を選択してください。

⑪次にコピー元のディスクを選択します。
今回表示されるディスクは、コピー元でパーティションサイズを変更したHDDと、コピー先のM.2 NVMeのSSDです。Linuxなので、M.2のSSDはNVMeデバイスとして認識されていますのでわかりやすいかと思います。この画面でコピー元のディスクを選択するので「sda」のディスクを選択してください。

⑫「⑪」でsdaを選択したので「了解」を選択するか「Enter」キーを押してください。

⑬次にコピー先のディスクを選択します。この場合NVMeのSSDを選択します。

⑭「⑬」の操作を行うと以下の画面が表示されます。大きさの違うディスクをクローン化する場合設定する項目がありますので注意してください。

⑮「-icds」という項目までテンキーを使用して移動してスペースキーを押すと以下の画面のように「*」マークが付きます。今回はこのオプションを設定する必要があります。

⑯「⑮」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。基本デフォルトのままでOKなので「Enter」キーを押してください。

⑰「⑯」の操作を行うと以下のような画面が表示されます。もはや平行に画像を撮ろうとする気力もないようです。スミマセン。ここでもデフォルトのままでOKなので「Enter」キーを押してください。

⑱「⑰」の操作を行うと、コピー先のパーティーションテーブルについてですが、ここも重要です。必ず「適切にパーティーションテーブルを作成」を選択してください。
まず、パーティーションテーブルとは、そのディスクがどのようなパーティションが設定されているかの情報が格納されています。今回容量の大きいHDDから容量の小さいSSDにクローン化する訳なので、コピー元のパーティションテーブルをそのままSSDにコピーしてしまうと、パーティションテーブルの内容と、実際の機器が不一致になります。その為、「Clonezilla」にSSD側のパーティションテーブルを適切な値を設定してもらう為の設定です。

⑲「⑱」の操作を行うと以下の画面がでてきますのでそのままでOKなので「Enter」キーを押してください。

⑳「⑲」の操作を行うと以下のような画面が表示されますので「Enter」キーを押してくださ。

㉑NVMeデバイスが上書きされますが良いですか?と確認してきます。問題ないので「y」を選択してください。

㉒「㉑」の操作を行うと以下の画面が表示されます。大事な事なので2度確認してくれる親切設計ですね。問題ないので「y」を選択してください。

㉓「㉒」の操作を行うとクローン化処理が行われます。終了すると以下のような画面が表示されますので「Enter」キーを押してください。

㉔「㉓」の操作を行うと以下の画面が表示されます。ここでは必ず「電源OFF」を選択してください。
以下のような理由があります。
・コピー元のHDDを取り外し、クローン化してSSDでOSが起動出来る事を確認する為
・「Clonezilla」にM.2デバイスを見せる為にUEFIのSATAの設定をRAIDからAHCIに変更しています。その為すぐ再起動するとUEFIの設定画面に入れない場合があります。再起動してPCが起動する前からUEFIを起動させる為のキーを連打する必要がある為

どのメーカーとは言いませんが、HDDからM.2 SSDに変更した場合、SATAにHDDが接続していると起動処理を必ずHDDにおこなわさせようとするクソメーカーがあります。また、逆に、M.2SSDからOSを起動する際に、SATAのHDDがないとM.2からOSが起動できないトラップとしか思えない細工をしているメーカーがあります。どのカンパックとは言いませんがマジでクソ過ぎて海外のクリエイターがBIOSを解析してメーカーにこの仕様はどうなってるんだ!!っとメーカーサポートに問い合わせているログを見かけました。過去の話ではありませんよ。現在でもこのクソ仕様をやっているメーカーは健在です。特定の機種でやってるので意味が解りません。。。

以上の操作でSSDからOSが起動できればクローン化成功です。

1点注意があります。クローン化したSSDで正常に起動できるがファイルシステムが一部壊れている場合があります。その為、再度管理者権限でコマンドプロンプトを起動して「chkdsk c: /f」を実行して再起動するとファイルシステムが修復されます。ファイルシステムが破損しているかしてないか判断するのが解らない人は呪文だと思ってクローン化が成功したら「chkdsk c: /f」を実行してください。

【Windowsの回復パーティション再作成】

①この手順を行うと、Windowsの回復パーティーションが無い状態になります。Windowsの「diskpart」コマンドを使用して回復パーティションを作成します。回復パーティションがないとWindows Updateなどに失敗した時、OSが使用不可になる可能性が出てくるので作成した方が良いです。

「chkdsk」を起動する方法の際に管理者権限でコマンドプロンプトを起動する方法を説明したかと思いますので同じ方法で管理者権限でコマンドプロンプトを起動してください。

ここで悲しいお知らせがあります。以降の操作を行った画像が紛失してありません。以下のサイトで詳しくわかりやすく解説しているので参考にして下さい。容量の違うディスク同士でクローン化を行うと、どうしても回復パーティションがクローン先で使用されなくなります。その為、コマンドプロンプトで明示的に回復パーティションを定義する必要があります。

お客様サポート
回復パーティションの再構築について解説します。クローン機能やコピー機能などで容量の大きいディスクにWindowsの起動ディスクをコピーした場合等にご参照ください。

以上です。

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